オリンピック規模の速報を、止めない。
アクセスが急増し、一秒の誤りも許されない。そんな場面のために構築したカスタムのコンテンツ基盤です。東京2020・北京2022の両オリンピックを、そして合間に絶え間なく続く速報を、同じ基盤で支えました。
正確さが、最も問われる瞬間に。
オリンピックは、放送にとって特異な挑戦です。17日間で330を超える競技、50競技に出場する11,000人以上の選手。日本放送協会(NHK)は、日本で最も信頼される報道機関として、1億2,600万人に向けて正確かつ最新の情報をリアルタイムで届け続けなければなりません。
速報には、速報ならではの課題があります。状況は刻々と変わり、複数の編集が衝突し、矛盾するバージョンが生まれる。アクセスが集中し、数十人の編集者が同じ記事を同時に更新するなかでも、記事の正しさを保ち続ける。そのための土台が必要でした。
CMSとサイトを、あえて切り離す。
コードを一行も書く前に、ザ・プラントは数週間、NHKの現場に入りました。放送記者が実際に使う業務フローを、一つひとつ確かめるためです。その調査をもとにまとめた仕様書は、100ページに及びます。セキュリティ、外部システムとの連携、そして国際オリンピック委員会(IOC)を含む各方面の承認要件まで、必要な事項を網羅しました。
そうして生まれたプラットフォームは、シンプルな操作画面、わかりやすいバージョン管理、カレンダー形式の公開ビュー、編集者間のメモと通知を備えています。想定される200名以上の利用者に対し、細かな権限設定にも対応します。設計上、CMSはサイトから完全に切り離されています。CMSが直接リクエストを処理するのではなく、静的なコンテンツをクラウドに配信する仕組みです。これにより、アクセスが急増しても表示の正しさが保たれます。
同じ基盤で、ふたつのオリンピック。
- 2 実績:東京2020・北京2022の両オリンピックを支えました
- 200+ 細かな権限設定で対応する編集者数
- On schedule IOCを含む全関係者の承認を取得
- Passed 世界有数の会計事務所によるセキュリティ審査をクリア
NHK向けに構築したこのアーキテクチャは、その後、ザ・プラントのすべてのCMS製品に取り入れられています。アクセス集中に耐えるCMSとサイトの分離、細かな権限管理の仕組み、そして速報のための編集ワークフロー。現場で磨いた設計が、製品の土台になっています。