ASICS FrontRunnerのコミュニティーには、プロのアスリートからランニング愛好家、それから超初心者まで、30を超える国の600人を超えるランナーが、メンバーとして参加しています。毎年数万件ある応募の中から選ばれた多様性溢れるメンバーは、それぞれの熱意と体験をブログ、再生リスト、商品レビューなどのコンテンツとしてFrontRunnerで共有し、世界中のランナーにインスピレーションとモチベーションを与えています。
2016年、ザ・プラントはアシックスよりFrontRunnerプラットフォームの新バージョンの作成依頼を受けました。初期版のブランドアンバサダーサイトは、スタンドアローンのシステムとして稼働しており、そのため、別途インフラが必要で、その他のアシックスのサイトとは異なる顧客体験でした。アシックスは、今も今後も、そのブランドの一部であると感じられるルック&フィールや機能で、FrontRunnerプログラムを運営したいと考えられたのです。
アシックスのその他のサイトとシームレスに統合
システムが他のリソースに依存せず、単独でも機能することができるスタンドアローンのサイトは、ブランディングを施しても、すぐに時代遅れに見えるようになってしまいます。技術やブランドデザインは進化しますが、メインのCMSと切り離されたシステムの更新は、常に最優先で行われるとは限りません。また、専用のサイトのメンテナンスには特別な知識が必要であることもあり、インフラの費用を別途支払うことになることもしばしばあります。
だからこそ、ザ・プラントでは、FrontRunnerのサイトをアシックスのCMSの拡張として開発しました。デザインアセットとコンテンツコンテナをCMSのその他の部分と共有しているため、FrontRunnerのページは常にモダンで最新のルック&フィールとなります。エコシステムのその他の部分のコードコンポーネントを再利用しているので、新たな統合を行う際も、アシックスがゼロから組み上げる必要が一切ありません。また、FrontRunnerのサイトは、CMSのその他の部分と同じサーバー上で稼働しています。そのため、メンテナンス費用を最小限に抑えられるのです。
ザ・プラントのチームは、CMSを土台として組み上げることで、ブランドアンバサダーサイトをスムーズに運用するのに必要な全ての専用ツールを開発することができました。直感的な管理ツールを使って、管理者権限を持つ地域ブランドアンバサダーからコンテンツの公開前審査を行う編集担当者まで、様々なタイプのユーザーからのアクセスを管理したりモニタリングしたりできます。強固なログインシステムのおかげで、FrontRunnerのメンバーは、プロフィールの管理、ソーシャルメディアへのリンク設置、さらにコンテンツの埋め込みを簡単に行えます。ブランディングが施されたクリーンなルック&フィールで、自由な自己表現が可能になっているのです。
ASICS FrontRunnerには、毎年数万人が応募しますが、その中で審査を通過するのはごくわずかです。応募書類は詳細なもので、審査担当者の方々が判断を行う上で必要な幅広い情報が記載されています。ザ・プラントは、応募者の強みをサマリーにまとめたり、評価用にデータを書き出したり、その後データをまたシステムに読み込んだりできる、使いやすいシステムを作成しました。このおかげで、応募書類の審査と順位づけの作業がスムーズになりました。
2ヶ月未満で新たなプログラムを立ち上げ
立ち上げから5年が経過したASICS FrontRunnerサイトは、これまでにない人気を誇るようになり、Facebookのフォロワー数は12万5,000人を超えています。
この成功を土台として、アシックスは同じアプローチで、その他の競技に関してもコストパフォーマンスが高いアンバサダープログラムを作成しています。ザ・プラントは、2020年に立ち上げられたASICS Tennis Academyを、わずか8週間で完成させました。
このプログラムは4ヶ国に展開中で、Serena Williams選手を指導しているPatrick Mouratoglouコーチなどのテニスコーチの方々が集い、助言を共有したり練習プログラムを交換したりする場となっています。
「ザ・プラントのチームは、とても有能で親切な対応をしてくれます。問い合わせへの回答も常に効率的で、専門知識に裏打ちされた回答をしてくれます。QOR3システムで作成したキャンペーンページは、どれもとてもインタラクティブかつダイナミックなルック&フィールで、構築も更新も比較的簡単です」
Nikoleta Yankova アシックスヨーロッパ デジタルコンテンツスペシャリスト
